2010年4月30日金曜日

自然農法を考えてみた

自然農法についてちょこっと調べたので、まとめついでに考えてみた。
  • 自然農法は場所を選ぶ
    自然農法が適用できるのは、放置すると草がぼうぼうになるような、持続的に一定規模のバイオマスが再生産される環境(土地)に限定される。
    世界的に見て、このような環境は東アジアを除くと、そうそうあるもんじゃない(らしい)。
  • 自然農法は安上がり
    自然農法の最大の利点は、投入エネルギーが最小限で済む、ということ。
    適した環境であれば、投入エネルギーは限りなくゼロに近づく。
    逆に、不適な環境では相応のエネルギー投入を必要とするということ。
    現代農法は、(欧米の)貧しい土地で生産するために多量のエネルギー投入を前提としている、とも言える。
  • 以上より、自然農法は特に東アジア圏の農業に国際的な市場競争力を与える可能性がある。
  • 自然農法は難しい
    自然農法の最大の難点は、その多様性にある。
    その環境ごとに異なる生態系が存在するため、適応方法も千差万別である。
    一般化・マニュアル化はほぼ不可能であり、それが普及の妨げとなる。
    現代農法はシンプルであるため、急速に普及したとも言える。
    課題克服のためには、農業従事者のネットワーク化によるノウハウの蓄積・共有、さらにはメカトロニクスやITを用いた環境の観測・分析・予測などの支援・自動化などが必要と考える。
  • 妄想
    自然農法だとそれほど大きな機械じゃなくても農作業ができるので、安価な小型ロボットを大量に投入して農作業を自動化できるはず。
    そのロボットを野に放てば、そこら辺の野原や空き地がいつの間にか畑になってて、誰でも自由に食べて良いよ、てな状態にできないかな。

0 件のコメント:

コメントを投稿